• 数と式 • 根号計算 • 場合の数.順列.組合せ • 確率 • 2次関数 • 2次不等式 • 集合・命題・条件・証明 • 正弦定理,余弦定理 《数学Ⅱ・B》 • 数学Ⅱ 指数関数.対数関数 ♪♥ この教材は,高校数学の基本問題のうち,対数計算(1)の「マイナーチェンジありカバー版」「パソコン用」ページです. ♫♣ 元の教材が通信トラブルなどで読めないときに,こちらを使ってください.なお,学習の記録は付いていません. |
y=ax を a を底とする指数関数という.
例1 y=2x は 2 を底とする指数関数と呼ばれる.(これは2次関数 y=x2 とは全く別のものである.) ○ y=2x において,与えられた y の値に対応する x の値を表わすために,log2y という記号を導入し, 2 を底とする対数という. log2y において,y を真数という. [ 対数の定義 ]( aを底とする対数loga yの定義 )
例2 8=23 ⇔ 3=log28◎[重要] この定義により,ある対数が何を表わしているかは,指数の形に直してみれば分かる. ※ 高校では真数は「正の数」だけとする. 左辺の式と右辺の式は,どちらに書いてもよい. 例4 3=log101000 は 103=1000 となることを表わしている. 《要点》
例題 次の式を指数の形で表せ.4=log216解答 24=16 ※ 42=16 と答えると,式自体は正しくても,この対数を指数の形に直したものになっていないことに注意. ※ 同様にして 8=2 を対数の形に直せば
log82=
は○ ,
log28=3
は×
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【問題1】 次の式を指数の形で表せ.
正しい選択肢をクリックしなさい.以下の問題も同様.解答すれば採点結果が表示され,解説を読むことができます.見ているだけでは解説は出ません.
(1) log10100=2 解説
⇒ 210=100 , 2100=10 , 102=100 , 10100=2
(2) 5=log232 解説
532=2, 322=5, 325=2
(1) 34=81 解説
(2) 0.1−3=1000 解説
−3=log0.11000 , 3=log101000 |
[ 特別な真数 1 , a ]
例1 log21=0 , log22=1a>0 , a≠1 となるどんな a についても a0=1 だから loga1=0 が成立する. a1=a だから logaa=1 が成立する. ※前半は「真数が1のときは,底が何であっても対数の値は0になる」ということ. 後半は,「底と真数が同じならば,底が何であっても対数の値は1になる」ということ. 例2 log31=0 , log33=1 例3 log101=0 , log1010=1 |
【問題3】 次の値を求めよ.
(1) log33 解説
(2) log51 解説
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[ 対数の和→真数は積 ]
例1 log54+log53=log5(4×3)=log512a>0 , a≠1 , M,N>0 のとき logaM+logaN=logaMN が成立する. 例2 log62+log63=log6(2×3)=log66=1 (※ logaa=1) (解説) 指数で表わされた数の積については,次の関係が成り立つ. すなわち,ax=M , ay=N とおくと x=logaM , y=logaN
※ 注意
足し算がかけ算に等しいということではない. logaM+logaN ←#等しくない#→ logaM · logaN 「2つの対数の和」は「真数の積の対数」に等しいということ logaM+logaN ←○等しい○→ logaMN |
【問題4】 次の式の値に等しいものを選べ.
(1) log102+log103 解説
(2) log123+log124 解説
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[ 対数の差→真数は商 ]
a>0 , a≠1 , M,N>0 のとき logaM−logaN=loga が成立する. 例1 log618−log69=log6=log62 例2 log612−log62=log6=log66=1(※logaa=1) (解説) 指数で表わされた数の商については,次の関係が成り立つ. =ax−y この関係を対数の形で表わぜば上記の性質が証明できる. すなわち ax=M , ay=N とおくと x=logaM , y=logaN
※ 注意
引き算が割り算に等しいということではない. logaM−logaN ←#等しくない#→ 「2つの対数の差」は「真数の商の対数」に等しいということ logaM−logaN ←○等しい○→ loga |
【問題5】 次の式の値に等しいものを選べ.
(1) log310−log32 解説
⇒log35 , log38 , log312 , log320,
(2) log26−log23 解説
logaM−logaN=loga
「対数の引き算は,真数の割り算」にあてはめると
log26−log23=log2 すなわち log26−log23=log22 さらに,底と真数が等しいから log22=1 |
[ 真数のn乗→対数のn倍 ]
a>0 , a≠1 , M>0 のとき (n は任意の実数) logaMn = n logaM が成立する. ※ logaMn は loga(Mn) を表わす.(logaM)n を表わすときは必ず「かっこ」を付ける. 例1 log10(23) = 3log102 例2 log381=log334 = 4log33=4 (※ logaa=1) 分数→負の指数,累乗根→分数の指数についても成り立つ. 例3 log3 =log33−2 = −2log33=−2 (※ logaa=1) 引き算の方が得意な人は次のように変形してもよい. log3 =log31 − log39 = 0−2=−2 (※ loga1=0) 例4 log3 =log33 = log33= (※ logaa=1) (解説) 指数の計算において,(ax)n=ax n が成り立つ. この関係を対数の形で表わぜば上記の性質が証明できる. すなわち,ax=M とおくと
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【問題6】 次の式の値に等しいものを選べ.
(1) log281 解説
4log32, 2log43, 3log42 ⇒ − 3 , − ,− , , 3 |
[ 係数があるとき ]
a>0 , a≠1 , M>0 のとき (n は任意の実数) n logaM = logaMn を利用して真数に吸収するとよい. 例1 3log102= log10(23) = log108 次のような分数も「分数の指数」(=その意味は累乗根)に直せる. 例2 = log49= log4(9) = log43 例3 2log36 − = log362 − log364 = log336 − log364 = log336 − log34 = log3 = log39 = 2 |
【問題7】 次の式の値に等しいものを選べ.
(1) 2log43 解説
(2) 解説 log103, log1036, log10 |
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