対数の計算
【高校数学の目次】
《数学Ⅰ・A》
数と式  • 根号計算  • 場合の数.順列.組合せ  • 確率  • 2次関数 • 2次不等式  • 集合・命題・条件・証明  • 正弦定理,余弦定理
《数学Ⅱ・B》
数学Ⅱ 指数関数.対数関数   
《高校数学Ⅱ / 指数関数・対数関数の目次》    が現在地
負の指数(1)  • 負の指数(2)  • 指数法則  • 指数計算(積・商)  • 有効数字の表し方   • 累乗根   • 有理数(分数)の指数(1)   • 有理数(分数)の指数(2)  • 指数と大小比較   • n乗比較   • 指数関数のグラフ  • 指数方程式(1)  • 指数方程式(2)  • 指数不等式  • 指数が対数のもの  • 対数の定義  • 対数計算(1)  • 対数計算(2)  • 底の変換  • 対数方程式  • 常用対数  • 指数・対数の大小比較(入試問題)センター試験,指数関数・対数関数
♪♥ この教材は,高校数学の基本問題のうち,対数計算(2)の「マイナーチェンジありカバー版」「パソコン用」ページです.
♫♣ 元の教材が通信トラブルなどで読めないときに,こちらを使ってください.なお,学習の記録は付いていません.

== 対数の計算(2) ==

■解説
[要点] 対数の計算公式
(3)(4)(5)で変形して(1)(2)で締めくくるのが基本です.
○ 数値に直す公式
・・・(1)
・・・(2)・・・(2’)
○ 変形するための公式
・・・(3)
・・・(4)
・・・(5)
(ただし,a>0, a≠1 , M, N>0
※変形は「分ける」のでなく「集める」方が多い
(3)(4)(5)
  通常の教科書、歴史上の意義:右辺→左辺
  高校生が出会う問題:    左辺→右辺

 通常、教科書や参考書においては(3)(4)(5)は、左辺と右辺が逆になっています.しかし、高校レベルの対数計算、対数方程式、対数不等式などを解く上では、左辺を右辺に変形する場面の方が多く、このページでは、通常の書き方と左右を逆にしています.
•数値計算の変形例 log62+log63=log66=1
•対数方程式の変形例 log2x+log2(x−1)=1
          → log2x(x−1)=log22
x(x−1)=2

※例外
log56log52log53で表せ」というような問題では「分ける」方向で変形しますが、高校生が出会う問題の中ではわずかな量です.
(証明)
次の対数の定義を用いると(1)~(5)が示せます.
ab=c b=logac
(1)←
a>0のとき
  a0=1
だから,これを対数の形に直すと
  0=loga1
となります.
(2)←
  a1=a
だから,これを対数の形に直すと
  1=logaa
となります.
(2')←
(4)が使える場合[(4)の証明を先に行っている場合]
=loga1−logaa=0−1=−1
となります.
(5)が使える場合[(5)の証明を先に行っている場合]

(2)によりこれは−1に等しい
(3)←
ap=M, aq=N・・・[#1]のとき
  MN=ap+q
だから、これを対数の形で表わすと
  p+q=logaMN・・・[#2]
(#1)よりp=logaM,q=logaNだから
[#2]に代入すると
   logaM+logaN=logaMN
(4)←
ap=M,aq=N・・・[#3]
のとき
だから、これを対数の形で表わすと
・・・[#4]
[#3]よりp=logaM,q=logaNだから
[#4に代入すると
  
(5)←
ap=M
のとき
apn=Mn
だから、これを対数の形で表わすと
pn=logaMn
p=logaMだから
nlogaM=logaMn
[参考]
(3)(4)
○「和→右辺は積,差→右辺は商」ということですが
ではないことに注意.(この式の変形は,後で出てくる底の変換が考えられる程度.)
(5)
 一見むずかしそうですが、ダイナミックなジャンプに「味をしめて」使いこなせるようにしましょう.
 また,次のように「対数にする」変形もよく使います.
2=2log33=log332=log39
2=2log22=log222=log24

【問題1】 次の式を簡単にしてください.
(選択肢の中から正しいものをクリック)
(1)

(2)

(3)

(4)


(5)

(6)

(7)

(8)


(9)

(10)

(11)

(12)


【問題2】 次の式を簡単にしてください.
(選択肢の中から正しいものをクリック)
分数
(1)

(2)

累乗根
(3)

(4)


係数が付いている場合
(5)

(6)

総合問題
(7)

(8)


(9)

(10)

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