指数法則
【高校数学の目次】
《数学Ⅰ・A》
数と式  • 根号計算  • 場合の数.順列.組合せ  • 確率  • 2次関数 • 2次不等式  • 集合・命題・条件・証明  • 正弦定理,余弦定理
《数学Ⅱ・B》
数学Ⅱ 指数関数.対数関数   
《高校数学Ⅱ / 指数関数・対数関数の目次》    が現在地
負の指数(1)  • 負の指数(2)  • 指数法則  • 指数計算(積・商)  • 有効数字の表し方   • 累乗根   • 有理数(分数)の指数(1)   • 有理数(分数)の指数(2)  • 指数と大小比較   • n乗比較   • 指数関数のグラフ  • 指数方程式(1)  • 指数方程式(2)  • 指数不等式  • 指数が対数のもの  • 対数の定義  • 対数計算(1)  • 対数計算(2)  • 底の変換  • 対数方程式  • 常用対数  • 指数・対数の大小比較(入試問題)センター試験,指数関数・対数関数
♪♥ この教材は,高校数学の基本問題のうち,指数法則の「マイナーチェンジありカバー版」「パソコン用」ページです.
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== 指数法則 ==

■正の指数の意味
 高校1年までに登場する指数 (数や式の右肩に書かれる小さな記号)には、「正の整数」だけが使われており、ものを掛ける回数を表しています。

23=2×2×2
35=3×3×3×3×3

 a2 , a3は「aの2乗」,「aの3乗」などといいます。
 aと書かれたものは、a1の省略とみなします。
(すぐ後に登場する0乗の話と混同しないように。指数が書かれていないのは「なにもない=0乗」ではなく、1乗の省略です)
≪問1≫ 53に等しいものを次のうちから選んでください。
選択肢をクリックすれば採点結果と解説が出ます.見ているだけでは解説は出ません.以後の問題も同様です.
8 15 53 125
■指数法則
 次の関係式を指数法則といいます。
a, b≠0のとき
(1) am×an=am+n a2×a3=a2+3=a5
(2) am÷an=am−n a5÷a2=a5−2=a3
(3) (am)n=amn (a3)2=a3×2=a6
(4) (ab)n=anbn (ab)3=a3b3
(5) ( )n = ( )3 =
※指数法則は高校1年までは、m , n正の整数の場合だけを考えます。高校2年以上ではm , n(正負0を含む)整数の場合にも適用されます。」 さらに、正負の分数、正負の無理数の場合にもそのまま使います。
 この頁ではm , nが正負の整数の場合までを扱います。
≪問2≫ 次の各式を正しく変形したものを選択肢から選んでください。(数値が大きくなるものは指数の形のまま表示しています。)


(2)56÷52= 53 54 58 512
(3)(74)2= 76 78 716 742
(4)(2×3)5= 2×35 25×3 25×35 2×15
■負の指数の定義
 高校2年で登場する負の指数 (初めは「負の整数」だけを扱い、すぐに負の分数や負の無理数にも適用されます)は、上に述べた「掛ける回数」という解釈では理解できません。(ある数をマイナス3回掛けるとは?などと空想の世界に入り込んでも、何も得られません。)

 負の指数は、「指数法則がいつでも成り立つよう」に指数として使える「数字の範囲を拡張する」ために導入されます。
 つまり、純粋に「負の指数とは何か?」と考えることから負の指数の定義が出てくるのではなく、指数法則という「演算」の都合に合わせて「負の指数」が定義されています。
a2÷a5のように割る方の指数が大きい数字のときでも
指数法則am÷an=am−nが成り立つようにするには
[指数法則の式から考えれば]
a2÷a5=a2−5=a−3
[意味から考えれば]
a2÷a5= = =

そこで a−3=と決めれば、

指数が−3のときにも成り立つようになります。

一般に、負の指数a−nを次のように定義します。
 nは正の整数、(−nは負の整数)、a0とするとき
a−n = 3−4 =
aが分母に来るから、a0という条件が必要
また、右の解説から分かるように0の指数(0乗)を次のように定義します。
a0 = 1 30 = 1
a0 = 0「ではない」ことに注意!
a3÷a3のように割る式と割られる式が同じとき
指数法則a3÷a3
[指数法則の式から考えれば]
a3÷a3=a3−3=a0
[意味から考えれば]
a3÷a3= = 1
そこで、指数法則am÷an=am−nm=nのときにも成立するようにするためには
a0=1
と決めます。





≪問3≫ 次の各式を正しく変形したものを選択肢から選んでください。

(1)7 −3= 4

≪問4≫ 次の各式を正しく変形したものを選択肢から選んでください。(数値が大きくなるものは指数の形のまま表示しています。)

(1)24÷2−5×26= 23 25 27 215

(2)= 82 8−2 8−10
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(3)= 97 9−1 9−4 9−7

(4)(3−2×4)−5=
310×4−5 3−2×4−5 12−10 12−5

(5)= 52 56 5−6 5−18

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